独自ドメインメールでつまずく人へ|GmailとXREAの設定メモ
✉️ はじめに
今回こんなことをしてる理由は、
「なんちゃって独自ドメインで Gmail 送受信がしたかったから」です。
つまり、
- メールは Gmail で読みたい
- でも送信元アドレスは info@miura.work で見せたい
- できればお金はかけたくない(Google Workspaceは月680円~)
…そんな都合のいい欲望を叶えようとして、見事に設定沼にハマりました。
以下、メール転送・SMTP送信・DKIM署名・迷惑メール回避のための設定地獄を、
未来の誰かのために(そしてたぶん自分の備忘録として)残しておきます。
🔧 XREAでメールボックスと転送を作る
XREAのサーバー管理画面で以下を設定:
- メールアドレス作成(例:info@miura.work)
- Gmail宛ての転送設定
これで「Gmailで受信できる状態」にはなる。
でもこれだけじゃ、Gmailから返信するときに送信元が @miura.work
じゃなくなってしまう。
📩 Gmailから「info@miura.work」で送る方法
Gmailの設定で「他のアドレスから送信」を追加する。
このとき、SMTPとしてXREAのメールサーバーを設定すれば、見た目上 info@miura.work から送ったようにできる。
ただし、この方法だとメールが迷惑メールに入りやすい。
理由は「なりすましの疑い」があるから。
🛡 DKIMとDMARCで信頼性を上げる
迷惑メール回避のために使われるのが DKIM(DomainKeys Identified Mail)と DMARC(Domain-based Message Authentication)。
Gmailなどの受信サーバーは、送信元のドメインにこれらが設定されているかどうかで「このメールは安全か?」を判断している。
なので、XREA側のDNS設定で以下をTXTレコードとして追加。
# DMARC
_dmarc.miura.work IN TXT "v=DMARC1; p=none;"
# DKIM(手動追加)
default._domainkey.miura.work IN TXT "v=DKIM1; k=rsa; p=MIIBIjANB..."
📸 実際の設定画面(XREA)
以下は、実際にXREAの管理画面でDKIMとDMARCを設定したときのスクリーンショットです:

▲「レコード情報【有効】」が表示されていれば、DNS反映は成功している。
⚠ 注意:TXT貼っただけでは署名されない
ここが大事なポイント。
DKIMは「DNSに公開鍵を置いただけ」ではダメ。
メールを送る側(SMTPサーバー)が、秘密鍵で署名して初めて意味がある。
今回のケースでは、XREAのSMTPサーバーを使用して Gmail 経由で送信している。
XREA は DKIM に対応しており、DNS に正しい TXT レコード(公開鍵)を設定すれば、
秘密鍵による署名が付与されたメールが送られるようになる。
ただし、TXTが未設定だったり、ドメイン名がズレていたりすると検証に失敗し、迷惑メール扱いされる可能性がある。
✅ 結論:XREAはDKIMに対応している
独自ドメインメールを Gmail 経由で送る場合、以下の条件を満たせばDKIM署名付きのメールになる:
- Gmailで「別のアドレスから送信」に info@ドメインを追加し、XREAのSMTPを指定
- XREAのSMTP設定でDKIMを「有効」にする
- DNSに
default._domainkey
のTXTレコードを正しく追加
これでメールの信頼性はぐっと上がる。
🐾 おわりに
今回の件、設定ファイル貼って満足してたら、メールが全然届かないで気づいた。
XREAは対応してくれてたのに、自分の設定が甘かっただけ。
DKIMとDMARCの知識があるかどうかで、メールの到達率はまるで違う。
💼 お仕事としても対応しています
「こういうの、調べながら自分でやるの無理…」って方も多いと思います。
実はこれ、出張サポートで設定代行しています。
- 独自ドメインの取得
- メールボックスの作成
- Gmailとの連携
- DKIM・SPF・DMARCの設定
- スマホやPCでの送受信設定
…など、一式対応可能です。
ただし、ドメイン契約にはクレジットカードでの決済が必要なため、
オンライン代行は不可・対面限定となっています。
カード情報の入力中、私は顔をそっと伏せております(笑)
入力と決済が終わるまで、静かにお待ちします。
ご相談・お問合せは miura.work まで。