1円スマホは本当に得なのか?
安さのワナと後悔しないための基礎知識
「スマホが“1円”だって? 世の中そんなウマい話、あるわけないだろ」
最近よく見かける「1円スマホ」。
家電量販店やショッピングモールの特設コーナーで「今ならこの最新機種が1円!」なんてデカいポップ。
一見めちゃくちゃお得に思えるけど――
本当に“得”なのか?
…冷静に計算したこと、ある?
「1円スマホ」の安さのカラクリ
1円でスマホが手に入る――なんて世の中、基本的に無い。
安さの裏には必ず理由がある。
そのほとんどが「回線契約とセット販売」「2年間の縛り」「高額オプションの強制加入」。
「本体は1円ですが、○○オプションへの加入が条件」「返却プランにすると実質0円」
この“実質”の部分に大きなワナが隠れてる。
実は“タダ”じゃない。1円スマホの落とし穴
1. 回線契約の縛りがエグい
- ほぼ例外なく「新規契約」か「他社からの乗り換え(MNP)」が必須
- 複数の有料オプションに入らされて、解約しない限り毎月課金
- 途中で「もういらない」と思っても簡単にはやめられない
2. 分割払い・返却プランのトリック
- 最近多いのは「24回分割払い」か「2年後に端末を返却」
- もし返却しなかったり、途中で解約すると
- 残債の一括請求や追加料金発生という落とし穴
- 2年は“おとなしく”使い続けないと損をする設計
3. 解約金・違約金の罠
- 2019年以降、昔ほど露骨な「2年縛り」は減った
- でも「端末代一括請求」「割引適用外」など、実質的なペナルティはしっかり残ってる
毎月いくら払うの?
「1円スマホ」といっても、実際の毎月の支払いは3,000円〜7,000円くらいが相場。
(本体代が1円でも、通信料・オプション代が普通にかかる)
例えば、大手キャリアなら月5,000円前後が普通。
“格安SIM”ならもっと安いが、1円端末の対象外が多い。
つまり、1円なのは最初だけで、
2年間で計算すると「結局12万円以上払ってる」なんてザラ。
「2年縛り」はもう無い?→実質は今も続いてる
2019年ごろから総務省の指導で“違約金2年縛り”は建前上減った。
でも今は「24回分割払い」「2年返却プラン」など、仕組みを変えて実質的な縛りが残ってる。
途中でやめれば「残債一括請求」など、結局高額のペナルティを払う羽目。
ショッピングモールでよく見る“キャッチセールス”の正体
- 「アンケートだけお願いします」「今なら1円スマホが…」で話しかけて
- そのまま席に座らされて“今だけ・今日だけ”の圧をかけて契約を迫る
- 冷静に考えさせず「すぐ決めて」と煽るのは、まさにキャッチセールスの典型
- 特に年配の方や、その場の空気に弱い人はカモにされやすい
なぜ無くならない?
引っかかる人がいる限り絶対に消えない
- スマホに詳しくない人
- 「断れない」「ラッキー感」に流されやすい人
- 新生活を始める若者・年配者…毎年ターゲットは無限補充
- 売る側にも「ノルマ・インセンティブ」があるから絶対にやめない
ウマい話を信じる人がいる限り、必ず形を変えて残り続ける。
昔は「くじ引きで当選」型もあった
昔は「くじ引きで携帯当たりました!」のパターンがよくあった。
でも、くじは「絶対当たる」仕掛けで、当選した人をそのまま契約まで持っていく流れ。
消費者庁が「景品表示法違反」で規制したことで少なくなったけど、
“くじ引き”→“1円/0円ポップ”へ形を変えて進化しただけ。
根本の「カモ探し」「ラッキーに付け込む」構造は変わってない。
【現場の本音アドバイス】
「世の中に“ウマい話”が残ってるのは、“ウマい話だと信じる人”が絶えないから」
“自分は大丈夫”と思ってる人ほど、カモになる。
“安さ”や“当選”の甘い言葉には、必ず“縛り”や“罠”がある。 その場のノリや雰囲気に流されず、一度持ち帰って冷静に計算してから決めろ――
これが現場で“痛い目を見た人”を何人も見てきた、ミウラワークからの本音。
まとめ
「1円スマホ」は本当に得なのか?
――答えは“契約内容と自分の使い方を全部計算した人だけが知っている”。
好きな機種買って、格安SIM契約するのが一番安い。
目先の“安さ”に釣られず、本当に自分に合った契約を選べ。