ネットが繋がらないとき、「とりあえずルーターの再起動を」と言われたことはありませんか?
でも再起動って、実際には何が起きているのか、あまり知られていません。
今回は、出張PCサポートをしている立場から「ルーターの再起動の正体」と「ついでに気になるSSIDとパスワードの話」まで、ざっくりでも専門的に説明していきます。
そもそも「再起動」って何をしてるの?
ルーターは、実は「小さなコンピューター」です。
スマホやPCと同じで、長く動かしているとエラーや一時ファイル(キャッシュ)が溜まり、不安定になります。
再起動はそのメモリのゴミを一掃して、正常な状態に戻すためのリセットです。
再起動ってどうやるの?
多くのルーターには「再起動ボタン」はありません。やり方はシンプルで、次のとおりです:
- 電源アダプタを抜く
- 10秒〜30秒ほど待つ(中の電気を放電させる)
- 再度電源を入れる
※差し直す時間が短いと、メモリのリフレッシュが不十分なことがあります。
リセットボタンとの違い
ルーターには「リセット」と書かれた小さな穴があります。これを長押し(5〜10秒)すると、設定がすべて初期化されます。SSIDやWi-Fiパスワードも出荷時の状態に戻ってしまいます。
再起動とリセットはまったく別物なので、押し間違えないように気をつけてください。
よくある「ネットが不安定」の原因
- IPアドレスの取得エラー
- DNSの不調
- セッション切れ(回線とのやり取りが乱れている)
- 熱がこもって動作が不安定
これらは、再起動で一時的に解消できるケースが多いです。
でも再起動で直らないときは?
- ONU(光回線のモデム)も再起動してみる
- LANケーブルの抜き差しも試す
- それでもダメなら、業者に相談してください(←うちは出張やってます)
SSIDとパスワードって、変えた方がいいの?
「Wi-Fiの名前(SSID)やパスワードって、初期設定のままでいいの?」という質問もよく受けます。
結論から言えば、できれば変えた方がいいです。ただし、状況によっては無理に変えなくてもいいケースもあります。
変えた方がいい人
- 集合住宅などで電波が他の世帯と干渉しやすい
- 初期パスワードが「12345678」など単純すぎる
- SSIDがメーカー名丸出し(例:buffalo-g-a123)
変えないほうがいい人
- 機械に不慣れで設定変更後に戻せる自信がない
- 機器が多くて、全部に再接続し直すのが面倒
- 戸建てで周囲に他人の電波が届かない
ミミ的おすすめ設定(現場経験より)
- SSIDは個人を特定できない名前にする
例:rikiya-home-wifi
→ ❌、home-5G-1
→ ⭕ - パスワードは12文字以上、英数混合(WPA2以上が前提)
- 設定を変えたらメモを必ず残す(スマホの写真でもOK)
まとめ
- ルーター再起動は、PCでいう“強制終了→再起動”みたいなもの
- 設定は消えないが、不安定な挙動が直ることがある
- SSIDやパスワードは変えた方が安全な場合があるが、状況に応じて無理しないのもアリ
トラブルが多いときや、不安なときはお気軽にご相談ください。
miura.workでは出張サポートも行っています。